タカナシズムな呟き

つぶやきの寄せ集め

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を観た。【ネタバレ有り】

※この感想はネタバレを多く含んでいるため、閲覧する際はご注意ください。

 


 マリオの映画こと「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」。運良く初日の夕方の回で予約できたので観に行ってきたよ、という話。

 


<劇場の雰囲気・大まかな感想>

 


 スーパーマリオシアターというよく分からないシアターに通されたけど、いきなりマリオとルイージの着ぐるみが出迎えてくれたり、シアター内はキノピオの座席シートで覆われていたりとマリオの世界(?)に浸れる空間が作られてた。

 


 Nintendoのロゴを映画館で観れるのも新鮮だったな...。

 


 それで映画が始まって観るわけなんですが(スーパーマリオシアターだと声優の宮野真守さんと畠中裕さんのちょっとした動画が流れます)。観終わってから聞こえて来たのは「めっちゃ面白かったね」という隣に座ってた人の声。

 


 ほんとあっという間だった。短い映画なんだけど、それでも満足感はすごかった。

 


 そう満足感!(大事なことなので二度言う) この映画は映像を楽しむに特化してる映画だと思った。どこを切り取っても面白いシーンが連続で起こって、CGで作られたマリオたちの豊かな表情や俊敏な動き、広大な景色、とにかく観るところが多すぎる、密度がすごすぎる。

 


 ただ事前に聞いていた、ストーリー部分で粗があるっていうのもわかる。映画だし、限られた時間で収めるにはちょっと時間が足りないっていうか端折ってるというか。それでも映像の楽しさがその不足を充分すぎるくらい補ってくれてるから大したデメリットになっていない。軽傷、無傷に近い。

 


 粗があるで思い出したけど映画に出てくるキャラクターの行動は全員荒っぽいのもむしろ良かった。アクションに特化してる影響かとにかく行動の一つ一つが大胆で雑。色んなオブジェクトが壊されていく中で壊れる音や弾け飛ぶ破片の描写が爽快。これも演出に特化してる影響なのかなと思ったり。

 

 


<マリオファンに向けたサービス要素>


 演出面で原作ゲームの効果音やらオブジェクトやらがこれでもかっていうぐらい散りばめられていて楽しい。私もそこまでマリオに詳しいわけじゃないけど、それでも分かる部分が沢山あった。


 キャラクターの深掘り、繋がりっていうのかな? オデッセイの世界観をベースにしながら、キノコ王国はもちろんドンキーコングの世界だったりペンギンたちの世界だったり、マリオたちが住んでる世界だったり、それらが全部繋がっていてまとまってた。


 記憶の片隅にいた意外なキャラの登場も熱い。レッキングクルーで登場したスパイク。マリオたちの家族。倒してもすぐ復活するカロンマリオカートでは欠かせない青いトゲゾー甲羅。海底に潜むでっかいウツボ。目をつけたら永遠に追いかけるマグナムキラー。そういえばいたなぁとなるキャラが次々に出てきて楽しい。


 ピーチの謎にも触れられていたのは驚きだった。なるほど、だからピーチだけキノコっぽい見た目ではないのか...今作のピーチは、凶悪なクッパにも臆さず勇猛果敢に行動するかっこいいお姫様、ケーキを焼いて待っていない。


 ヘイホーの扱いには疑問だった。元々USAの時に野菜嫌いのマムーが夢の国の妖精をあの仮面で操ってたんじゃなかったっけ?遠い記憶すぎて曖昧だったけど今作はクッパの手下として登場。ヘイホーって本編にも登場してたっけ...マリオカートとかのパーティーゲームにはよく出てくるけど。

 


<次回作への期待>


 事前情報で大ヒットしてるというのは聞いていたけど、なるほどこれはヒットするのも納得の出来だなと思った。実際この目で観に行って大正解、少なくとも損する人はいないでしょう。

 

 ただ、これはあくまで私たちが見知ってたマリオたちの世界、意外な一面、はちゃめちゃに動き回る姿が面白かったってことだからね(アクションムービーが好きな人向け)。ちなみに当方はジャッキーチェーン大好きです。


 映画を観た人なら分かると思うけど、まず間違いなく次回作は制作されてるんだろうなという幕引きだったよね。続編はどんな感じになるんだろう。Nintendo Picturesっていう映像会社も新しく設立されたらしいし、マリオ映画以外での新しい展開にも期待です。

 

 

(備考)

 ルマリーっていうキャラクター、私は知らなかったけどギャラクシーのキャラなのかな?なんでクッパ城で捕まってたんだろう。短絡的なハッピーエンドは好まない、死は救済って言ったりしててちょっと謎多い子だったな...マリオともあんまり絡みなかったし、これも次回作への布石かなと思ったり。